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カンペール QUIMPER

美しい古都は歴史をしのばせる家々に守られて

焼き物の里として知られるカンペールはブルターニュらしい雰囲気を満喫できる魅力的な町。
カンペールとはブルトン語で二つの川の合流点のこと。ステルSteir川とオデOdet川
が、カンペールで合流、二つの川がカンペールを豊かにしてきました。

 

●旧市街 Le Vieux Quimper 

ケレオン通り(rue Kéréon)をはじめとして、サレ通り(rue du Salle)、エリ・フレロン通り(rue Elie-Fréron)に古い家が残っています。
それらの家は店やレストラン、クレープリーなどに変身して、にぎわっています。1階部分は花崗岩で、2階以上は木組みになっており、木や壁はさまざまな色に塗られています(1)。

 


●サン・コランタン大聖堂 Cathédrale Saint-Corentin 

サン・コランタンはカンペールの最初の司教で、町の守護聖人です。
大聖堂は1240年に着工、ブルターニュでは初めてのフランボワイヤン・ゴシック建築です。高さ76メートルもある二つの尖塔は、遠くからでもよく見え、カンペールのシンボル的存在です。
教会の正面に立って尖塔の間を見上げると、騎乗したグラドロン王像を見ることができます(2)。

(開)7〜8月の9:30〜18:30 
Tel: 02 98 95 06 19 

 


●カンペール美術館 Musée des Beaux-Arts 

19世紀に建てられた館を1993年に修復した、中はモダンな美術館。14世紀から現代までの絵画を収蔵しています。
収蔵されているポン・タヴェン派は、ポン・タヴェン村を拠点に、ポール・ゴーギャン(Paul Gauguin)を中心に活動した画家たちのこと。ブルターニュの風俗や景色を多く描いています。
また、カンペールで生まれ育った作家で画家のマックス・ジャコブ(Max Jacob)の展示室もあります(3)。

(開)10:00〜12:00、14:00〜18:00(9〜6月)、10:00〜19:00 
(7〜8月)
(休) 火曜(7、8月除く)、11〜3月の午前、1/1、5/1、11/1、11/11、12/25 
(料) 3.85 ユーロー
  * 40, place Saint-Corentin 
  Tel: 02 98 95 45 20  Fax: 02 98 95 87 50 
  URL: www.mairie-quimper.fr/musee


イス伝説―Le Roi d’Ys 

紀元6世紀頃、コルヌアイユの国の都であったイスY’s。町は城壁でしっかり守られ、城壁門の鍵は国王グラドロンが肌身離さず持っていました。しかし、グラドロン王には贅沢好きで放蕩な王女がいました。
ある時、王女は騎士に化けた悪魔への愛の証に、王様から鍵を盗み出して門を開けてしまいます。町にはどっと海水がなだれ込み、王は王女を乗せて馬で逃れようとしますが、波は高く逃げることもままなりません。その時、聖人グエノレが「悪魔である娘を突き落とせ」と告げるのです。娘を突き落とすとようやく水は引きますが、イスは一晩で水没、カンペールが新しい都となったのです。
イスの水没伝説はフランスではよく知られています。カンペールでは町の起源として語り継がれ、騎乗の王様をモチーフにした模様は市内でよく見かけます。ドビュッシーは『沈める寺』という名曲を作り、また、沈んだイスが華やかな都だったことから、一説にはパリの町名の起源とも言います。

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●カンペール焼き工房
Faïenceries de Quimper H.B. Henriot 

カンペールと言えば、まず思い浮かべるのが特産の
陶器。この焼き物はもともと結婚の贈り物や家宝として作られていました。
1690年にマルセイユ近郊から来た陶工ジャン・バテ
ィスト・ブスケがカンペールで工房を開いたのが始まりと言われています。
その流れを汲む会社H.B.アンリオは、今日なお手作業で生産しているカンペールでも唯一の工房で、ガイドつきで見学することできます。工房では粘土からの形成、素焼き、手描きの色絵付け、焼成などの段階を見学。1枚の皿が、高度な技術を持つ何人もの職人の手を経て生まれていく様子を垣間見ることができ、大変興味深いものです(4)。
見学最後には売店もあり、皿やボウル、水差し、調味料入れなど、様々な形と模様の製品が購入できます。

(開) 1日数回見学ツアー開催  (休) 12月中・下旬、冬期の金曜
(料) 3.05ユーロー
  *  rue Haute, BP 1219 
  Tel: 02 98 90 09 36  Fax: 02 98 90 16 02 
  URL: www.hb-henriot.com 


県立ブルターニュ博物館
Musée Départemental Breton 

大聖堂に隣接した16世紀から19世紀にかけて建てられた館が博物館になっており、フィニステール県の民俗文化を伝える様々な展示があります。
考古学発掘品のコーナーから始まり、カラフルな木造の聖人像や家の装飾など、興味ある展示が続きます。なかでも、村や、社会的地位、貧富の差で異なったという民族衣装の展示は充実。その他レースなどの伝統工芸品、18世紀のカンペール焼きの皿や、伝統的な家具などが展示されていて、フィニステールの文化の独特さがわかります。ここを訪れれば、ブルターニュの旅はより充実したものになるでしょう。

 

(開) 9:00〜12:00、14:00〜17:00(10〜5 
月)9:00〜18:00(6〜9月)
(休) 日曜午前(6〜9月を除く)、月曜、祝日
(料) 3.8 1ユーロー
   * rue du Roi Gradlon 
  Tel: 02 98 95 21 60  Fax: 02 98 95 89 69 

 

陶器博物館 Musée de la Faïence 

ブルターニュを訪れれば、みやげ物店で必ず目にするカンペール焼き。その300年に渡る焼き物の歴史を500点以上もの展示品を通じて紹介する博物館。
陶器の形や色、模様をつけるテクニックが多彩になり、より高品質なものへと変わっていく変遷がよく理解できます。
カンペール焼きの基礎となったフランス各地の陶器の特徴も展示されています。
作家性のある陶芸家も現われ、オリジナリティあふれる作品を生み出していく様子もわかり、近代の陶芸家の作品も見ることができます。

(開) 10:00〜18:00(4月中旬〜10月)
(休) 日曜、祭日
(料) 4 ユーロー
  *  14, rue Jean-Baptiste Bousquet 
  Tel: 02 98 90 12 72  Fax: 02 98 52 05 87 

 

ビグーダン地方の魅力―Pays Bigouden 

ビグーダン地方はフィニステール県のなかでも最も西に位置しています。そのため野生的な風景が魅力のフランス最西端ラ岬をはじめ、自然がよく守られていて、のんびりと自然を楽しみたい人には最適の場所です。
海岸線沿いにラ岬から南下していくと、素晴らしい風景が広がっています。自転車が盛んなフランスらしく、サイクリングできるコースもあります。
漁業でも知られるだけあって、途中にはいくつもの漁港があります。獲れるものは、ラングスティンやアンコウ、エイ、カレイ、タラなど。タイミングが合えば、その水揚げの様子を垣間見ることもできます。
この地方は郷土色豊かなブルターニュのなかでも、もっとも伝統が残っている土地と言われています。パルドン祭も盛んで、村から離れたところにも小さな教会がぽつんと立っていて、信仰心の篤さを感じます。ここでは、皆がコワフ(女性のレース帽)の高さを競い合い、30センチもある独特なものになってしまいました。ビグーダンを旅すれば、そんなコワフをつけた人に出会うこともあるかもしれません。
ポン・ラベのビグーダン博物館では、コワフやびっしりと刺繍された衣装、独特の家具が見られます。
ブルターニュの奥座敷ともいえるビグーダン地方にはまだまだ知られていない魅力があります。



観光局:Place de la Resistance 
Tel: 02 98 53 04 05  Fax: 02 98 53 31 33 
Mail: office.tourisme.quimper@wanadoo.fr 
URL: www.bretagne-4villes.com 
鉄道:パリ/モンパルナス駅からTGVで4時間30分
飛行機:パリから65分。空港から市内まで8km、タクシーで10分、約14.5 ユーロー。


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