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ブルターニュの芸術家たち
 

19世紀、多くの芸術家たちがブルターニュの野性味あふれる自然に魅せられ、滞在して作品を作るようになりました。
中でもよく知られているのは、ポン・タヴェン派です。ポール・ゴーギャンを中心にし画家たちがポン・タヴェンの村に移住し、多くの傑作を生み出しました。
また、印象派の巨匠クロード・モネはベル・イルに逗留し、刻々と変わっていく海と岩の景観を描きました。

 

ポン・タヴェンとプールデュの芸術家たち


19世紀中頃、ブルターニュに鉄道が延び、自然がそのまま残っていることが知られて一躍人気の地方になりました。1860年代には風景画のモチーフを求めてアメリカ人の画家たちがポン・タヴェンに住み始め、各国の芸術家も集まってきました。1888年、マリ・ジャンヌ・グロアネックの宿屋でポール・ゴーギャンとエミール・ベルナールが出会い、絵画史上重要な「ポン・タヴェン派」が誕生する契機となりました。

印象派と決別し、日本の版画の影響を受けたポン・タヴェン派は、想像力を駆使して絵を構成する総合主義を掲げました。クロワゾニスムと呼ばれる、平坦な色面を輪郭線で囲む描き方や鮮やかな色が特徴です。ポン・タヴェン派の活動は短く、わずか12年ほどですが、その後に大きな影響を残しました。

ゴーギャンはさらに自然の残る海沿いのプールデュに移り、マリ・アンリーの家に宿泊
しました。ポン・タヴェンやプールデュでは、画家たちが描いた風景が今もそのまま残り、絵の中に入ったかのような体験ができます。
2003年5月には、ゴーギャン没後100年を記念して、ポン・タヴェンやカンペールの美術
館で特別展をはじめとする様々なイベントが開かれる予定です。

 


@トレマロ礼拝堂のキリスト像。ゴーギャン作「黄色いキリストのある自画
像」のモデル。© Pinheira 

 

 

 

 

 

Aエミール・ドゥゾネー「ブルターニュのミサ」ポン・タヴェン美術館Emile 
DEZAUNA, Messe en Bretagne (eau forte et aquatinte), © Musée de Pont-Aven 

 

 

 

Bシャルル・フィリジェール「プールデュの風景」1897年カンペール美術館
Charles FILIGER, Paysage du Pouldu, vers 1897 © Musée des beaux-arts de Quimper 

 

 

 

Cアンリ・モレ「ブルターニュの干草刈り」1906年ヴァンヌ美術館
Henry MORET, Fenaison en Bretagne, 1906 © La Cohue, Musée des beaux-arts de Vannes 

 

 

 

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ベル・イルに魅せられた印象派の画家たち

1866年、クロード・モネはベル・イルの風景に惹かれ、10週間にわたって滞在しました。老漁師ポリーに案内され、モネは野性海岸の岩場にでかけます。
ポール・コトンでは海から突き出すピラミッド状の岩や獅子の形をした岩、ポール・グルファールやポール・ドモワでは積み重なった岩が気に入り、絵を描きつづけました。

「ベル・イルの小さな宿屋に滞在している。たくさん描いている。風景は非常にきれいで野性的で、海は比類ない美しさだ。岩が素晴らしい」――モネは画商にこんな手紙を書くほど、この島の風景を愛しました。

その後、アンリ・マティス、シャルル・コッテ、マキシム・モフラ、マルセル・グロメールなど多くの画家がベル・イルを訪れ、野性海岸を描いています。
海岸線を行くと、モネがイーゼルを置いて絵を描いたところに立つことができます。そこでは、一瞬の美しさを描こうとしたモネと同じように、色と形を変えつづける海のすばらしさを感じ取ることができるでしょう。

    Dモネが写生をしたポール・コトンPort Coton 

(6) モネ「嵐の中のベル・イルの海岸」1886年 オルセー美術館
Claude Monet, Tempête à Belle-Ile, 1886, Musée d'Orsay © Adagp, 
Paris 2002. 

 

 


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